ご存知ですか?
肉離れを英語でいうとミートグッバイです!!
ごめんなさい…。それはある有名人が言った冗談ですが、その有名人というのは、ミスターの愛称でお馴染みの長嶋茂雄さんが、肉離れのことを「ミートグッバイ」と表現したことで世に広まった造語です。ミスターらしい発想ですね。
でも、本当に英語だと思っていらっしゃる方も患者さんの中にはいらっしゃいます。笑
今回はその「ミートグッバイ」と表現された肉離れについてお話していきます。
◇肉離れとは
筋損傷や筋膜損傷のことを言います。筋肉の一部や筋膜に傷が入ったり、裂けてしまったりすることです。このことを「肉離れ」と呼んでいます。完全に筋肉が切れてしまった場合は「筋断裂」と言います。回復期間はおおよそ全治一か月ほどといえます。
◇原因
肉離れが起きやすい状況があります。それは短距離走やジャンプを行うスポーツ時です。日常生活では信号が赤に変わりそうなので急いで走った、重たいものを持ち上げた時などに発症が多いです。まとめるとウォーミングアップを十分に行わずに瞬発的に大きな力を入れると起こりやすいといえます。発症しやすい部位は太ももとふくらはぎが多いです。
◇回復方法
肉離れかもしれないと思われた時には、応急処置としてRICE療法を行うことがベストです。RICE療法は、安静のRest、冷却のIce、圧迫のCompression、挙上のElevationの頭文字をとったものです。この応急処置を行うと痛みを緩和させ、損傷を広げないとされています。そこからの治療は保存療法がベースとなってきます。肉離れを起こしてから数日は安静を大前提としてアイシングと包帯を使っての圧迫を行います。その後は、損傷部に新鮮な血液を送り回復を早めるために血流量を上げる施術を行っていきます。治療を担当する先生にもよりますが、施術方法はマッサージ、鍼灸、物療といろいろあります。まだ痛みが残っている場合は運動を控えるようにします。痛みが消えてくると積極的にリハビリを行います。
まだ、痛みがあるのに運動を再開してしまうとぶり返すことがあります。完全回復のためには焦りは禁物です。休む勇気が必要な時期も人生にはあるはずです。
◇最後に
なぜ自分が肉離れになったのかを考えることが再発を防ぎます。ポイントは「準備不足」です。しっかりウォーミングアップを行い身体を温めてから動くことが重要です。準備ができてない身体で急に動くと2度目の肉離れを経験してしまう可能性が高いです。基本的なストレッチやジョギングをもう一度意識してみてください。そして、日常生活では時間的な余裕、精神的な余裕を持つことでケガを防ぐこともできます!
