BCAAを構成する必須アミノ酸『バリン(valine)』

 

『バリン(valine)』とは、BCAAを構成するアミノ酸の一種である。
「意外に知られていないBCAAの正体!!」

『バリン』には様々な効果があり、それらは筋肉の成長などに大きくかかわってくる。理解したうえで有効的に利用していきましょう!

 

◇効果

・筋肉のエネルギー源

『バリン』は、筋肉で消費されるエネルギー源である。多くのアミノ酸は肝臓で分解され、エネルギーに変換される。しかし、『バリン』は主にエネルギーとして消費されるグリコーゲン(糖)や遊離アミノ酸が枯渇したときに、筋肉で消費される予備エネルギーの役割を果たす。

➡『バリン』をトレーニング前、トレーニング中に摂ることにより、最後のもうひと頑張りが期待できる。一回一回のトレーニングをバリンによって質の高いものにしていきましょう。

・肝硬変の改善

『バリン』は、肝硬変を改善する効果がある。
(※肝硬変=肝臓の傷を修復するための線維(コラーゲン)が全体に広がり硬直した状態)

①肝硬変になると、芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン…)の血中濃度が高くなり、BCAAの濃度が低くなる。
『バリン』を摂ることで、このバランスを整える。

②肝硬変になると、アルブミン(たんぱく質=体内の運搬役)量が減少する。
『バリン』を摂ると肝臓のたんぱく質合成が促され、アルブミン量も増える。

その為、『バリン』を摂取することで、肝硬変を改善する効果があるといわれている。
➡肝硬変はとても怖い病気です。日常的にバリンを摂ることで自然と予防していきましょう。

 

・窒素バランスを保つ

『バリン』には、体内の窒素バランスを保つ働きがある。
窒素バランスとは、摂取した総窒素量(たんぱく質)と排泄された総窒素量のバランスである。
人が摂取する窒素はほとんどがたんぱく質である。
血液中には窒素(たんぱく質)が存在し、窒素を取り込むことで人は発育(筋肉の肥大、身長の成長)を促進する。血液中の窒素バランスが崩れ、体内の窒素量が減少すると体はバランスを整えようと筋肉組織を破壊し、たんぱく質に異化することで窒素バランスを保とうとする。
『バリン』は、窒素が放出されマイナス状態になった窒素のバランスを調整し、プラスにすることで筋肉の破壊を防ぐ。
➡筋肉を効率的につけようとするとアナボリック(同化)>カタボリック(異化)が理想である。この差がアナボリックに傾けば傾くほど効率的といえる。逆に窒素バランスが崩れ、カタボリックのほうが大きくなってしまうと筋肉は減少してしまう。『バリン』を摂取しより効率的に理想の体に近づけましょう。

 

・美肌効果

『バリン』は、エラスチンを構成することで肌のハリを保つ効果がある。肌のハリを保つために欠かせない成分は、『バリン』を含む5種類のアミノ酸(エラスチン、バリン、コラーゲン、ヒアルロン酸…)であり、それらが肌の形成の80~90%を占める。
➡美肌は内側からです!!摂取するものによって肌のハリは変わってくるのです。『バリン』を摂取し内側から美しくなりましょう!!

 

◇バリンを多く含む食材

・高野豆腐 2800㎎

100gあたり529kcal。
たんぱく質が豊富で100gに49.4gも含まれている。これは卵の約4倍に相当する。また、様々な種類のアミノ酸が含まれているのも特徴である。他にも、大豆イソフラボンやビタミンE、カルシウムなどが多く含まれている。ご飯の一品に加えると簡単で栄養バランスを整えてくれるのでお勧めである。

・レバー 1100㎎

100gあたり111kcal。
鉄分、ビタミンA、ビタミンB2、ビオチン、葉酸の栄養素5分野でトップクラスの含有量を誇る優れた食品である。さらに、低カロリー・低脂質のためダイエットにも最適である。しかし、新鮮でなければ生で食べることはできず、市販のものは当たりやすいためしっかりと火を通して食べましょう。

・落花生 1200㎎

100gあたり562kcal。
とても栄養価が高く、間食には最適である。しかし、脂質が高いため節度を持って摂りすぎには注意しましょう。

(※WHOによる成人向け1日の推奨摂取量=体重1㎏あたり26㎎)
(※全て100g換算です。)

◇まとめ

『バリン』はスポーツをされる方もそうでない方にとっても、とてもいいアミノ酸であるといえます。

・スポーツをする方=パフォーマンス向上、効率的な体づくり…など
・スポーツをされない方=肝硬変予防、美肌効果…など

また、ロイシン、イソロイシンと共に摂ることにより、相乗効果が望めるのでBCAAとして摂ることを強くお勧めします。

 

1996年、京都府出身。現在は立命館大学経営学部に在学中。
小学校の頃からソフトテニスをはじめ、中学時代に京都府選抜に選ばれた経験を持つ。現在は大手フィットネスクラブでアルバイトを行っており、自身もウェイトトレーニングと総合格闘技を始める。総合格闘技でプロを目指す傍ら、自らの体づくりのためにNSCA、栄養学を勉強中。