お盆休み、夏休みも終わりましたね。休み明けに頑張りすぎてないですか?
頑張ることは素敵なことですが、要らない力みは過度な疲労につながります。私は鍼灸師なのでほぼ毎日、人の身体に触れています。サラリーマン、主婦、アスリート、ご老人まで年代は様々です。約半数の方に感じるのは呼吸が浅いことです。特にしっかり息を吐き切れていない方が多いです。
息を吐けない=力みが取れないになります。
浅い呼吸は肩こりや頭痛などの様々な体の不調を引き起こすので改善するべきです。私が今まで施術してきた経験上とくに多い原因を三つご紹介します。もし、あてはまる場合は改善を目指していきましょう。
◇原因①姿勢
身体が丸まってしまうと肺が圧迫されてしまい、上手く機能しません。ラジオ体操で深呼吸を行うときにも「さあ、胸を大きく張って息を大きく吸いましょう」と掛け声があるのも、肺が一番機能しやすい状況を作るためだと思います。猫背になる状況はデスクワークだと印象強いですが、家事やスマートフォンの操作等で無意識のうちに猫背の姿勢を作ってしまっている事が多いです。下を向いた作業が続いたときは肩を回して肩甲骨周りを動かします。そしてグッと一度でもいいので胸を張ってみましょう。
◇原因②ストレス
肉体的に疲労を感じていなくても、ストレスを感じていると体の動きは小さくなってしまうのです。ストレスには人的、環境的、物理的など様々な要因があります。
例えば、イメージしてみてください。すごく緊張する場にいる時はゆったりと呼吸ができていないと思います。そのような場面で「落ち着くために深呼吸しよう」と意識したことがあると思います。このように緊張する場面では交感神経が優位になり、副交感神経とのバランスを崩す事が原因で呼吸を乱してしまうのです。自分に対して何がストレスなのか紙に書きだすと、ストレスに対する対策方法を見つけやすいです。
◇原因③くいしばり
質問です。上の歯と下の歯にいつも空間は出来ていますか?いつも隙間がなく、上の歯と下の歯が噛み合わさっている方は、食いしばっている可能性が高いです。食いしばっていると肩、首周りに無意識的に力が入りやすく、肩が上がっているような姿勢をとる傾向にあります。そうなると呼吸に関する筋肉の動きにも影響がでるのでしっかりとした呼吸を繰り返すのは難しくなります。仕事中や、家事の時など一度くいしばっていないかをチェックしてみてください。
いかがでしたか?こころ当たりがあるのなら呼吸が浅いかもしれません。
◇ワンポイントアドバイス
呼吸が浅いことに気が付いた時はまず、しっかりと息を吐き切ること!これだけです。
深い呼吸をしてくださいと伝えると、大きく息を吸い込むことに集中してしまう方が多いです。吸っても身体の力みは取れません。息を吐いてると時に人はリラックスすることができます。なので、まず息を吐くことだけに意識を向けることが大切です。
これだけなので是非チャレンジしてみて下さい。
